この記事でわかること
- リンクトラッキングの意味と、クリック計測で把握できる範囲
- 短縮URL・GA4・配信ツールの違いと使い分け
- 計測用URLの準備からデータ確認までの実務手順
- クリック数・CTR・訪問数を使った効果測定の考え方
- 法人・自治体で継続的に運用するための注意点
TOP > 短縮URLガイド > リンクトラッキングとは?URLのクリック数を計測する方法と活用例
運用
SNSやメールで案内したURLが、実際にどれくらい利用されているか分からないことはないでしょうか。配信数や閲覧数だけでは、Webサイトへの誘導状況を判断できません。掲載媒体が増えるほど、どの案内が役立っているのか見えにくくなります。計測方法を整理しておけば、結果を比較し、次の施策の判断材料にできます。
リンクトラッキングは、URLがクリックされた状況を把握し、情報発信やマーケティング施策の改善に役立てる方法です。計測に対応した短縮URLやアクセス解析ツールなどを使えば、リンクごとの反応を比較できます。ただし、クリック数は訪問人数や問い合わせ件数と同じではありません。
この記事では、仕組み、計測方法、設定手順、CTRやGA4との関係を解説し、法人・自治体での運用上の注意点も紹介します。
2026.11.05
読了時間:約10分
この記事でわかること
目 次
リンクトラッキングとは、Webページやメール、SNS、印刷物などに掲載したリンクが、どの程度利用されたかを計測する取り組みです。まずは仕組みと、数値から判断できることを整理しましょう。
リンクの計測には、Webサイト上のクリック操作をイベントとして記録する方法と、計測用URLを経由したアクセスを記録してから目的のページへ転送する方法があります。後者はクリック分析対応の短縮URLなどで利用されます。
短縮URLを利用する場合、基本的な流れは次のとおりです。
同じページに誘導するときも、メール用とSNS用で異なる短縮URLを発行すれば反応を比較できます。ただし、計測項目や集計条件はサービスごとに異なり、クリック解析に非対応のサービスもあります。
リンクトラッキングでまず確認したいのは、特定のリンクに対する反応が、いつ、どれくらい発生したかという点です。計測ツールによっては、期間別の推移や参照元、端末の種類なども把握できます。キャンペーン開始直後の反応や、複数媒体の利用状況を比較する際に役立ちます。
ただしクリック数だけで、閲覧人数や理解度、申込件数は分かりません。同じ人の複数回アクセスや自動アクセスが含まれる場合があり、リンク先の解析側で一部の訪問を計測できないこともあります。
ポイント
リンクトラッキングは「誘導用リンクへの反応」を測るものです。資料請求や購入などの成果は、遷移先サイトの計測データと組み合わせて判断します。
URLのクリック数は、短縮URLサービス、Webアクセス解析ツール、メール配信・広告ツールなどで確認できます。どれを使うべきかは、リンクの掲載場所と、何を比較したいかによって変わります。
クリック分析対応の短縮URLサービスなら、短縮URLへのアクセスを集計できます。リンク先サイトに計測タグを設置できない場合でも、メール、SNS、PDF、QRコードなどで利用できます。
例えば、同じページへ誘導するメールには https://example.com/mail26、SNSには https://example.com/sns26
と別の計測用URLを設定します。URL別の反応を比較できる仕組みです。※いずれも架空のURLです。
hanacoでは、短縮URLのクリック数や利用状況を確認でき、複数ユーザーでのURL管理にも対応しています。利用条件は契約プランによって異なります。
自社Webサイト内の操作なら、Google アナリティクス 4(GA4)が選択肢です。拡張計測機能を有効にすると、原則として外部ドメインへのリンク操作を click
イベントとして収集し、リンク先URLなどを使って集計できます。
ただし、サイト内リンクやすべてのボタン操作が自動計測されるわけではありません。必要に応じてタグ管理ツールでイベントを設定します。GA4だけで、SNSなどサイト外の短縮URLへのアクセスをすべて計測できるわけでもありません。
自社サイトの「資料を見る」ボタンならGA4、SNSやメールに掲載したリンクなら短縮URLや配信ツールの計測を検討しましょう。
メール配信システムや広告管理画面にもクリック計測機能があります。配信数や広告の表示回数と併せて確認しやすい一方、計測項目や重複クリックの扱いはツールによって異なります。
メール配信システムでは専用の追跡リンクが使われる場合があります。広告画面のクリック数とサイト側のセッション数も一致するとは限りません。
| 計測方法 | 主な計測対象 | 向いている用途 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| クリック分析対応の短縮URL | 発行した短縮URLへのアクセス | SNS・メール・QRコード・印刷物 | 集計仕様や自動アクセスの影響を確認 |
| GA4のイベント計測 | 設定したWebサイト上のリンク操作 | 自社サイト内の導線改善 | 計測タグ・イベント設定が必要 |
| メール配信・広告ツール | 各ツールが定義するクリック | 個別の配信・広告施策の評価 | 他ツールとの数値の単純比較を避ける |
用語解説
イベントとは、クリックやページ表示などの操作・発生事象を計測する単位です。
計測環境を導入するだけでは、施策の効果は判断できません。必要なデータを後から比較できるように、目的、URLの分け方、動作確認、集計方法を最初に決めておくことが重要です。
最初に計測の目的を決めます。「メールとSNSのどちらで多くアクセスが発生したか」「告知後のどの時期に反応が集中したか」など、答えたい問いを明確にしましょう。
あわせて、比較に必要な条件を記録します。
媒体ごとに表示機会が異なるため、可能なら比較に使える母数も把握します。
計測したい媒体や配信回ごとにURLを用意します。掲載位置まで比較したければさらに分けますが、管理できる数にとどめましょう。
GA4で流入元も確認したいなら、UTMパラメータを付けたリンク先URLを短縮する方法があります。メール用の例は次のとおりです。
https://example.com/campaign/?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=autumn2026
utm_source は流入元、utm_medium は媒体の種類、utm_campaign
は施策名を表します。UTMの付け方そのものは別記事の対象とし、ここでは短縮URLによるクリック計測と、GA4による流入後の分析を組み合わせられることを押さえます。リダイレクト後もUTMが保持されるか確認してください。
URLの管理表には、用途、媒体、リンク先、担当部署、期限を残しましょう。
配信前に、遷移先と計測動作をテストします。転送先の誤りやUTMの消失を防ぐため、パソコンやスマートフォンでも確認しましょう。
チェックリスト:配信前の確認項目
集計の反映には時間差がある場合があります。テストアクセスも本番の集計に混ざる可能性があるため記録しましょう。
公開後は、配信翌日や1週間後など、期間をそろえて集計します。日別の推移も見れば、告知直後や再告知後の変化を把握できます。
配信規模や掲載期間も併記し、単純なクリック数だけで優劣を決めないことが重要です。差が見つかったら、訴求文や配信時間、掲載位置などの改善を検討します。
問い合わせなどの成果も確認し、指標ごとの計測対象を区別して評価しましょう。
リンクを計測した後は、数値を正しく読み解くことが大切です。クリック数が増えたこと自体は参考になりますが、訪問状況や成果の評価には別の指標も必要です。
クリック数は、計測されたリンクのクリックや、計測用URLへのアクセスの回数です。一方、GA4のセッション数は、Webサイトやアプリで発生した一連の操作のまとまりを数える指標で、ユーザー数は定義に応じた利用者の数を表します。どの指標も対象とする事象が異なるため、同じ数字になるとは限りません。
短縮URLへのアクセスが100回あっても、100人の訪問を意味しません。複数回アクセスやページ読み込みの失敗、計測設定などにより、サイト側の数値は変わり得ます。
レポートでは「短縮URLへのアクセス数」「GA4のセッション数」「問い合わせ件数」と指標名を分けて示しましょう。
クリック率(CTR:Click-Through Rate)は、リンクや広告が表示された機会のうち、クリックされた割合を示す指標です。広告など、表示回数を把握できる媒体では、次の式で算出します。
CTR(%)=クリック数 ÷ 表示回数 × 100
広告が2,000回表示され80回クリックされたなら、CTRは4%です。
※架空の計算例であり、達成目標ではありません。
※CTRが高くても、購入や申込が増えるとは限りません。
注意
CTRの分母となる表示回数は、広告・検索結果・SNSなど媒体によって定義が異なります。メール配信でも、配信数を分母にする「クリック率」と、開封数を分母にする指標では数値が変わります。異なる媒体の割合を比較するときは、必ず計算条件をそろえましょう。
短縮URL側で表示回数を取得できなければCTRは計算できません。媒体側の表示データを組み合わせ、過去の実績と比較しましょう。
UTMパラメータは、リンク先サイトのアクセス解析で、キャンペーンや流入元を識別するためにURLへ付ける情報です。パラメータを追加しただけで、クリック数を直接記録する独立した仕組みができるわけではありません。GA4などの計測環境が整っていることが前提です。
短縮URLは「入口への反応」、GA4は「サイト訪問後の行動」を確認するために使えます。媒体別のクリック数とGA4のセッションやキーイベントを組み合わせれば、誘導から成果までを段階的に評価できます。
計測期間と集計条件はそろえます。URLが転載された場合は実際の経路を厳密に特定できないこともあるため、UTMや成果指標も参考にします。
詳しいアクセス解析指標や改善手順は、短縮URLのアクセス解析とは?成果につながる分析手法と見るべき指標で解説しています。
計測の考え方は共通でも、URLの使い方や評価すべき成果は媒体によって異なります。ここでは、実際の運用に当てはめやすい例を紹介します。
SNSでは、投稿ごとに計測用URLを分ければ反応を比較できます。投稿文や掲載日時に加え、SNS側の表示回数も合わせて見ると、改善の判断材料になります。
メールも配信回別にURLを用意すると、反応の時期を比較できます。ただし、安全性確認などの自動アクセスが混ざることもあり、数値をそのまま「読者本人のクリック」とはみなせません。
詳しい運用例は、メールで短縮URLを使うメリットとクリック計測の方法や、SNSで短縮URLを使うメリットと活用方法も参考になります。
広告では表示回数・クリック数・CTRに加え、リンク先での申込数などを確認します。クリックが多くても成果が少ないときは、広告文とリンク先の内容、フォームの使いやすさを検討しましょう。
複数媒体で同じキャンペーンを告知するなら、媒体別URLで整理します。広告管理画面と短縮URLでは計測対象が異なり、数字は一致しない場合があります。
費用や期間も記録し、目的に合った誘導ができたか確認します。
チラシやポスターのQRコードに計測用短縮URLを設定すると、掲載物ごとの反応を比べられます。イベント案内のチラシと会場掲示でURLを分ける、といった方法です。
ただし、計測されるのはQRコードの読み取り動作そのものではなく、リンク先URLに対するアクセスです。URLが直接入力されたり第三者に共有されたりした場合も集計対象になり得るため、QRコードを読み取った人数や配布物を見た人数と同一視できません。
自治体のイベント案内でも、媒体別URLは情報提供の改善に役立ちます。ただし、URLの分かりやすさや公開期限への配慮も必要です。イベントで短縮URLを活用する方法では、告知と配布物の使い分けも紹介しています。
法人や自治体で継続的に利用する場合は、単に数値が見えること以上に、計測の信頼性とURLの管理体制が重要になります。測定の誤差を把握し、担当者が変わっても継続できるルールを整えましょう。
URLへのアクセスには、メールの安全性確認やプレビュー生成、自動巡回が含まれる可能性があります。同じ人の複数回アクセスもあるため、クリック数を厳密な人数とは解釈できません。
注意
クリック数の急増が必ずしも反応の増加とは限りません。配信日時や除外条件、集計仕様を確認しましょう。
比較には同じ指標・同じ期間を用います。ツール変更前後で計測方式が異なる場合もあるため、数値を単純につなげないようにします。
計測データの利用目的と閲覧者を決めましょう。個人に結び付く識別子をURLに付与する際は、第三者への共有可能性にも注意し、氏名や連絡先をパラメータへ直接埋め込まないようにします。
組織で管理する場合は、次のルールをそろえておくと引き継ぎが容易になります。
チェックリスト
短縮URLには案内文を添え、必要なら独自ドメインも検討します。hanacoは独自ドメイン、クリック分析、複数ユーザーでのURL管理に対応しています。
Q
A
リンクの利用状況を計測する方法です。短縮URLへのアクセスやWebサイト上のクリックを記録し、媒体別・期間別の反応を確認できます。媒体別にURLを分ければ、同じページへの誘導効果を比較しやすくなります。
Q
A
はい。自社サイトのリンクはGA4、メールや広告は配信ツールの計測機能を利用できます。サイト外のURL管理にはクリック分析対応の短縮URLも有効です。計測対象がサイト内の操作か、外部媒体のリンクかで選びましょう。
Q
A
はい。拡張計測機能では対象となる外部リンクのクリックが click イベントとして収集されます。サイト内リンク等は追加設定が必要な場合があります。データ探索でリンク先URL別のイベント数を確認する方法もあります。
Q
A
いいえ。UTMは流入元を識別する情報で、クリック数を記録する機能ではありません。GA4や短縮URLのクリック分析と組み合わせて利用します。短縮後もUTMが保持されるか確認してください。
Q
A
同じとは限りません。クリック数とGA4のセッション数では計測対象が違い、重複アクセスや計測条件によって差が生じます。短縮URLへのアクセスが100回でも、訪問したのが100人とは限りません。
Q
A
「クリック数÷表示回数×100」で計算します。2,000回表示され80回クリックされたら4%です。表示回数がなければ算出できません。媒体ごとの表示回数の定義にも注意してください。
Q
A
計測用短縮URLをQRコードに設定するとアクセスを記録できます。ただし、読み取り人数とは異なり、URLの共有や直接入力も含まれ得ます。QRコードの読み取り人数と同一視しないことが重要です。
Q
A
クリック数の定義、自動アクセスの影響、閲覧権限、URLの期限、個人情報への配慮を確認し、命名と集計のルールを統一しましょう。担当者が変わっても継続できる運用体制が必要です。
リンクトラッキングは、URLがどれくらい利用されたかを把握し、情報発信やマーケティング施策の改善につなげる方法です。SNS、メール、広告、QRコードなどに計測用URLを掲載すれば、媒体や期間ごとの反応を比較できます。まずは何を知りたいのかを決め、目的に合わせてリンクを分けることが重要です。
計測方法には、クリック分析に対応した短縮URL、GA4のイベント計測、配信・広告ツールの機能があります。サイト外のリンクを比較したいなら短縮URL、自社サイト上のクリック操作を知りたいならGA4というように、掲載場所と計測対象で選びましょう。必要に応じて両方を活用できます。
ただし、クリック数は訪問人数や申込数と同じではありません。表示回数があればCTRを計算できますが、媒体によって指標の定義は異なります。重複クリックや自動アクセスが混ざる可能性も踏まえ、サイト側のセッション数や問い合わせ件数と照らし合わせて判断してください。
法人・自治体で継続利用する場合は、URLの命名規則、担当部署、閲覧権限、公開期限、データの取り扱いを決めておくことも大切です。同じ条件で計測と集計を続ければ、担当者が変わっても施策を見直しやすくなります。
まずはメールとSNSなど二つの媒体に分けて計測用URLを用意し、一定期間の反応を比較しましょう。結果から改善点を見つけ、配信文や掲載位置を変えて再計測することが、効果測定を実際の改善につなげる第一歩です。
本記事は、法人向け短縮URLサービス「hanaco」の企画・開発・運営に携わるメンバーが実務経験をもとに制作しています。
公開前には内容確認・編集・校正を実施し、公開後も制度改正や仕様変更に応じて定期的に更新しています。
法人・自治体でリンクのクリック状況を継続的に把握するなら、計測のしやすさとURLの管理体制をあわせて検討しましょう。hanacoは、短縮URLの作成・クリック分析・チーム管理に対応した法人向けサービスです。独自ドメインの利用やQRコード生成など、用途に合わせた機能も用意しています。
利用できる機能はプランにより異なります。まずは機能一覧をご確認ください。
操作感を確かめたい場合は、2週間の無料トライアルもご利用いただけます。
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